職場での異臭

職場で働いているとある日、異臭がすることに気付いた。
どうやら誰かのわきがの臭い。
突き詰めてみると、とある女性が発していることが分かった。
どうやら本人はわきがであることは気付いていないようだ。
まあ、わきがなんてよくある(?)ことだし、ちょっと我慢すればいいかと思い、気にせず仕事を進めた。
そんな日から何日たったであろうか、次第に女性の臭いがキツくなってきた。
実際に臭いが強くなったのか、自分の意識がそう思わせているのか分からないが、強くなっていると感じるようになった。
それでも生理現象だから仕方がないと、気にしないように努めた。

それから1~2年経ったであろうか、女性の臭いに耐えられなくなった。
つ、つらい・・・
一体どうしたらいいのか、わきがであることを彼女に伝えるべきか・・・
しかし、相手は女性。
かなりデリケートな問題であると共に、伝えたところでどうなるというのか。
わきがが治るわけでもないだろうし。
しかし、このままでは業務にも支障が出る。
周りの同僚も「キツイっす」と嘆いている。

私は彼女のため、自分のため、同僚のために覚悟を決め、彼女に伝えることにした。
長く悩んだ末にとった行動は、
彼女を別室へ呼び出し、汗ふきシートを手渡し、わきがであることを伝えた。
彼女は驚いた様子であったが、取り乱すこともなく事実を受け止めてくれた。
それ以降、異臭がすることはなくなった(たまにあるが)。
おそらく彼女は小まめに汗ふきシートで脇のケアをしているのであろう。
今ではあのとき思い切って伝えて良かったと心から思う。

わきがであることを本人に伝えるか否か、という問題は多くの人が悩んでいるであろう。
わきが保持者の性格、伝え方などデリケートな問題ではあるが、Win-Winな関係にするべく、一歩踏み出してみてはどうだろうか。